「できるだけ」叱らない育児

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親が子どものために環境を作る

教育評論家であり、尾木ママという愛称で知られる尾木直樹氏が一時期、様々なメディアで推奨していた「叱らない育児」の有用性はよく言われています。
もともとは、叱らない、というよりも「褒める」ことに主眼を置くもので、頭ごなしに叱らず、子供の自主性や意欲を尊重する考え方です。

ですが「叱らない」という部分だけが独り歩きしてしまい、わがままな子になってしまうのではないか、単なる放置ではないかという否定意見も根強くあります。

叱らずに済むならそのほうが、親子双方にとって良いに決まっています。

そこで、もう少しゆるく「できるだけ」叱らないようにする工夫や、心構え、叱らない代わりにどう注意すべきかなどをご紹介します。

「叱る」と「怒る」の違い

まずは単純に、叱らないのではなく、怒らない育児を目指してみてはどうでしょうか。

「叱る」と「怒る」は違います。
叱るは、あくまで相手のことを考えて注意をする延長にあり、怒るは、相手の行動で自分の感情を爆発させるものです。

育児は疲れます。
子供にはイライラさせられるし、何度言っても聞かないし、突発的にとんでもないことをするし。
ついつい、感情を爆発させてしまうお母さんやお父さんも多いと思います。
「子供を持つまで、自分がこんなにも怒りっぽいとは知らなかった」
という人が、大勢います。

迷惑をかけられている周囲に対するアピールとして、子供を怒って見せることもあるでしょう。

まずはそれをやめ、あくまで注意の延長線上にある「叱る」だけにするだけでも、効果はあります。

敏感な子供の中には、親の怒っているときと叱っているときで、態度を変える子さえいます。

まずは、怒らない。
怒りそうになったらぐっと我慢し、子供に対して注意をするよう心掛ける。
それだけでもだいぶ変わってきますよ。

「否定」のかわりに「肯定」を使う

かんたんに言うと「〇〇しちゃダメ!」ではなく「××しよう」と言い換えるものです。
例えば、ファミリーレストランで席を立ち歩こうとする子に対して「立っちゃダメ!」ではなく「座っていなさい」と言う。
触れてはいけない展示物などに手を伸ばした子に対して「触っちゃダメ!」ではなく「見るだけにしましょう」と注意する、などです。

子供に伝えている内容は同じですが、印象は変わり、子供の方も、頭ごなしに叱られたとは思いません。

選択肢を与える

一番言いがちな「早くしなさい」
これを言わないと、着替えないし、支度しないし、いつまでもだらだらとテレビを見て食事の席につかないし、お風呂に入らないし、寝ないし……。
子供をもって一番使うようになった言葉がこれだ、という人も多いのではないでしょうか。

あまりに頻繁に使う言葉なので、子供がすっかり慣れてしまい、言われたところで動じない、なんてことも。

これに関しては、時には選択させる方法で「早くしなさい」の代わりにする、という方法があります。

例えば、いつまでも着替えない子に「この青い服と赤い服と、どっちにする?」と聞いて選ばせる。
お古に入る支度をしない子に「お風呂が嫌なら、先に歯を磨こうか」と促す、等々。
やることは変わらないのですが、子供にある程度選択する余地を与えるのです。

命にかかわることは、叱っても怒ってもいい

道路に飛び出そうとする、他の子に手を出す、危ないものに手を伸ばす、高いところから飛び降りようとする、等々。
命にかかわることに関しては、叱っても怒っても、とにかくやめさせなければいけません。
脅してでも、させてはいけないことはあります。

危険な時にはとにかく、ダメだと言いましょう。

まとめ

子供を怒ったり叱ったりするのは、気力も体力も使います。
疲れるからほったらかしていおければいいのにと、誰もが思う時があります。
そんな時に現れた「叱らない育児」を都合よく解釈した一部の人たちが、しかるべき時でも子供を放置するような育児方法をとったため、叱らない育児は否定派を生み出したのだと思います。

けれど、叱らないでいられれば、子供にとって良いということはなんとなくわかりますよね。
だから、せめて怒らない育児を試してみてもよいのではないでしょうか。



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